『終わり』又は『カオス』の波
2008-09-25



 
禺画像]
 
 
上の写真は本『NARA NOTE』(奈良美智/筑摩書房)と、
 
『第20回グループ礫(れき)展』のDM。
 
 
『NARA NOTE』は、「奈良さんて何考えて絵を描いてるんやろう?」
 
と、最近興味があって、ちょうど図書券があったので買ってみた。
 
内容は日記。
 
時々面白いことが書いてある。
 
「お金の使い方なんて知らない。どんどん貯金が増えていく」
 
ああ!そんなセリフ、一度でいいから言ってみたーいっっっ!
 
でも、その他は私の制作ノートと似たようなもん。
 
怒って悔いて落ち込んで倒れ込んで・・・そしてまた立ち上がる。
 
なんか、安心した。
 
でも、本当に肝心なことは、言葉になんかならない。
 
日記になんか書けないってことも、わかっている。
 
まあ、そういうこと。
 
 
 
『第20回グループ礫(れき)展』を見てきた。
 
この展覧会は、いわば私の「実家」のようなもの。
 
私の師匠と兄弟弟子がやってる。
 
私も昔参加してました。
 
「思えば遠くに来ちゃったもんやなあ・・」
 
感慨深し。
 
『第20回グループ礫(れき)展』は、
ギャラリー中井(Tel.075-211-1253)(京都です)
9月23日(火)〓9月28日(日)11時〓19時(最終日は17時まで)
 
 
 
 
*  *  *
 
 
 
 
ちょっと、かなり、涼しくなりましたかね、全国の皆さん?
 
夜はもう完全に「秋!」っていう感じ。
 
寒いくらいの夜もある。
 
わああ!生き返るわあああああああ!!!!!
 
 
 
 
さて、少し前ですが、9月15日敬老の日の午後、NHK総合TVで、
 
堀文子さん(日本画家)と野見山暁治さん(洋画家)の、
 
日々の生活と制作の様子をまとめたドキュメンタリー番組を見ました。
 
 
 
堀文子さんは90歳!野見山暁治さんは87歳!で、
 
おふたりとも現役バリバリの創作活動をされています。
 
なんてすごい・・(@_@;)
 
(私のおばあちゃんは、80歳頃すでに認知症末期状態であった!)
 
 
 
 
1時間ちょっとの番組でしたが、
 
日々新しいことに興味を持ち、
 
興味を持ったものをよりよく知るための行動を惜しまず、
 
行動して知ったこと、見たもの、得た考えを、
 
躊躇無く次の作品へと投入し、制作に繋げていく。
 
その見事な流れに感心することしきり。
 
 
特に、堀文子さん!!
 
幾度か大きな病気もされている様子なのに、
 
好奇心とそれを支える気力には何ら衰え無し。
 
お一人暮らしでも、若いお友だちが何人もいるらしく、
 
『みじんこ鑑賞会』をすると、「みじんこ好きの仲間」が集まってくる。
 
大きなmy顕微鏡だって持ってるし(笑)
 
クラゲに興味を持てば、地方の水族館まで出かけていくし。
 
もちろん、みじんこもクラゲも、必ず絵になる。
 
 
こういう素直さ、真っ直ぐさは、真似できん!
 
私は、興味を持ったもの見た物を短絡的に絵にするのは、
 
「いかがなものか?」という躊躇がある、どうしても。
 
堀さんが、この年齢になられたからこそ、出来ることかと。
 
 
 
 
あと、野見山暁治さんが、一発アッパーかましてくれました。
 
いわゆる写実の絵について。
 
 
『例えば夕日なら夕日を、見たそのまま描いた絵がよくあるが、
 
見たままを写すんなら、絵より本物の夕日を見た方がいいわけで。
 
あんな、形を写しただけの絵を見ていると、胸が悪くなってくる。』
 

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