Essential Painting展
2006-12-20



 
禺画像]
 
 
なんか、あっと言う間に2週間ブログをお留守にしました。
 
みなさま、いかがお過ごしですか?
 
 
 
この間、頭の中で次の絵をいじくっていただけで、まだ制作も始めてないし、
 
なんとなくぽやーんとしておりました。
 
でも、ようやく固まって参りました。
 
近々、必要な写真をピックアップして、写真屋さんで焼いてもらいます。
 
(制作用の写真は、ウチのプリンタではペラペラすぎて、ダメなのだ)
 
 
 
 
で、今日のネタは、
 
大阪の国立国際美術館で開催中の『Essential Painting展』[LINK](〓12/24)
 
(もうすぐ終わるねー)
 
 
今回この展覧会に出品してる作家さんは、まさに「旬」!というべき面々ばかり。
 
たとえばこういうギャラリー[LINK]で今、正に売れ筋として、活発に取引されてる人々。
 
(と言っても、日本には欧米での評価が確定してから入ってくるんだけれども...
 
 日本の皆さんにお願い:後追いもいいけど、できれば自分の目で評価してね。)
 
 
そして、不必要に絵がデカい(笑)アレックス・カッツにも驚いたけど、
 
(私たちを笑わせようとしてるとしか思えない...それくらい巨大(^◇^;))
 
画像や印刷物ではなく、本物を見て今回一番感心したのは、
 
エリザベス・ペイトン[LINK]という人。
 
 
今上で開いてもらったサイトに画像がたくさん載ってるけど、
 
これだけ見たら、「この作品の、どこがどう良いの???」って、思うでしょ?
 
私も、この人の名前をよく見るようになってからずっと、そう思ってました。
 
ただ単に有名人の肖像を描くだけなら、ここまでブレイクしないだろう、と。
 
で、今回やっと、評価されてる理由がわかりました。
 
 
色彩とマチエール(=絵肌)
 
 
これです。
 
 
とにかく、「物質」として美しいし、存在感がある。
 
「あらまー!これはルネサンス期の板絵ですか!?」と思ったくらい。
 
この良さは、画像や印刷物では、再現できない。
 
 
作品は、小さい。ほんとに小さい。キャンバスサイズで言うと、6号とか8号とか。
 
もっと小さいのもある。
 
それが、カッツの巨大作品とそう変わらない点数、カッツと同じくらい巨大な壁面に、
 
ポツン、ポツン、と掛けてある。
 
それでも、保っちゃうんですよね!!壁が。空間が。
 
それくらい、濃密で、物質感のある絵なんですよ。
 
支持体(=絵を描く土台ね)が厚めのパネルで、
 
そこにねっとりと、石膏みたいな白い下地が厚く塗ってある。
 
その上に、ひたひたの油で溶いた絵の具で、うにゅうにゅと描いてあります。
 
筆跡も生々しく、英語の「Painting(絵画)」に相応しい。
 
正に「ペイント(塗る)」してある感じ。
 
そして何より、発色がすごくええわ〓〓!!
 
下地の硬質な感じがそのまま、絵の具の被膜を透過して生きているし。
 
 
モチーフ的に「何が描かれているか」に関しては、有名人とか友だちとか...
 
どうってことの無い絵だけれど、
 
ものすごく納得しましたね。
 
これはええわ。
 
「メチエ(=表現においての、作者の技巧。技術。技法。)」
 
のある作家さんは、やはり強い!!!!!
 
 
 
 
流行りモノだからって、斜めに見てはいけない。
 

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